話の始まりはここから
>observer_紹介日記1
https://gl-game.hatenablog.com/entry/2019/04/03/084414
前回までのお話
執拗に追いかけてくる化け物を振り払い狭いダクトに逃げ込んだ主人公ダニエル。
※今回もう最後なので動画ばっかりです。
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通路を進んでいくと、コードは血管に変わっていき辺りはいつの間にか血と肉だらけになる。
機械と肉体の境目がめちゃくちゃになった世界で、ダニエルはいつの間にか過去の夢を見ていた。
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結局、ダニエルに反対されて拡張手術を受けなかった妻は死んでしまった。妻は最後に、何があってもアダムのことを頼むと言い残す。
しかし当のアダムは、母親の本当の意思を汲むことなく母親から選択肢を奪った父親を憎んでいた。
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それから数年後、ダニエルもひどい事故で重症を負い、生きのびるために拡張手術を受け入れることになる。
アダムはその父親の選択の矛盾を激しく責め立てた。
最後に、あの化け物はアダムから見た自分の姿だったことを知る。
ふと、気付くと巨大なアダムの首が浮いている空間にダニエルは辿り着いていた。
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カイロン社からのウイルスの発生源を突き止めるためにカイロンのビルに乗り込んだダニエルだったが、それはダニエルをコアまで誘きだすアダムの嘘であり、アダムはウイルスから永久に逃げるための宿主を探していた。
ダニエルがアダムを受け入れた場合、二人の精神はマージ(融合)されるというが、ダニエルにはどんなことなのか想像もつかない。
しかし、そうしなければアダムはウイルスに冒され消滅してしまうという。
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アダムから差し出されたプラグに接続を試みた瞬間、ダニエルに過去のイメージが流れてきた。
獣男ヴィクターの孤独な精神を利用し、意のままに操っていたアダムは「アダム本人」の殺害指令を下していた。
今目の前にいるアダムは、本体のアダムを殺したクローンのアダムだった。
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本体のアダムはこのクローンを産み出すことに成功した瞬間、危険を察知しウイルスを走らせていた。今クローンのアダムを脅かしているウイルスは本体のアダムが発生させたものだった。
クローンのアダムは、自分は本体を越えていると語る。今の自分は父親への憎しみに固執していた自分ではなく、自分もあなたと同じモンスターだと理解したという。
ダニエルはついに、アダムを受け入れることを決心した。何があっても、アダムの面倒をみる…それが妻との約束だった。
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結局、コントロールを失うことを恐れ、他者をコントロールすることに固執したダニエルは、最後息子アダムに体を乗っ取られコントロールされる側になってしまった。
END
動画に入ってないけどこの後のエンディングで流れる曲が暗~いサイバー感に満ちてて最高です。
アダムを受け入れない方のエンディングも見たけどそっちはそっちでバッドな雰囲気なので、それと比較するとこっちのエンディングはトゥルーな感じがあり、ダニエルは息子アダムとこうなるしか道はなかったのかも。
実際の社会でも、夫が妻の病気の治療法に口出しして最悪の場合死なせてしまうということが度々ある。
結局そういう現実で起こる家父長制の暴走を皮肉たっぷりに描いたのがこの「>observer_」なんだと思う。
暗い未来の姿として提示されている情報統制された監視社会ってのも、家父長制的な国家の姿だし。
あと一線を越えた身体の機械化も、命というコントロールが不可能に思えるものをなんとかコントロールしてしまおうとする暴力としてこのゲームは扱ってる。
だからダニエルが妻に選択させなかったことは悪だったとしても、妻がどうするのが正しかったのかということはわからない。
妻がもし手術を受けて生き延びてたら、その有り様はアパートの管理人ヤヌスに近いものだったのかもしれない。ヤヌスを見て「こんな姿なら生きていない方が良かった」とは言えない。でも、それを決めるのは妻本人で「こんな風になるなら死を選ぶことが正解だった」と思うかもしれない。どちらにせよ妻が自分で決めることが大切だった。
まあ、その不当なコントロールをしてしまったことの代償が、息子アダムのクローンである電子頭脳との永遠の彷徨だと思うと…。
すぐ壊れる肉体からの解放がアダムの目的だったんだし、多分クローンアダムはダニエルの寿命と共に終わるなんてことは一ミリも考えてなくて、これからどんどん宿主を変えて永久を生きる予定だよね。マージされたダニエルの精神と共に…。
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ぽけーっとしながらやってると、今のはなんだったんだ?と混乱してどんどん置いていかれてしまうレベルできちんと読解能力を求めてくるタイプのゲームだったので、プレイするのは結構気力がいるんだけど、かなり好きな世界観だったこともあって超満足でした。
ネタバレしてからやっても普通に楽しいので、みんなでやろう>observer_!!