この前中野行ったときに買った本の感想だいぶ経っちゃったけど書く。
Twitterで作者のドローイング作品を見て、すごい好きなやつだ！と思って本当はドローイング集の方目当てでタコシェに行った。
そしたらドローイング集の方は売り切れてたっぽくて、悩んだんだけどせっかくだしの精神でこっちのアル中の彼氏との色々を綴ったエッセイの方を買ってみた。
悩んだのは、元々自分が友達の彼氏の愚痴とかでも少し聞いてすぐ「別れればいいじゃん」って言っちゃう精神性の持ち主で、問題のある彼氏と付き合ってる女性のエッセイなんか読んだらつらい気持ちとか腹立たしい気持ちになってしまうだけなのでは…って心配だったから。
でもなんかそうはならなかった。
納得感があるというか、これでいいって現在進行形で思ってる人が書いた文章だからか、そうか。これでいいのか。と思わされてしまった。
ほんとしょうがない。よくも悪くも好きとか好きじゃないとかは気の持ちようだから。なんとなく「気が合ってる」という様な、ふわっと感じてしまった雰囲気を越えることができる理屈はない。
世の中にはどうしようもない男というのは星の数ほどいるから、浴びる様に仰天男エピソードを摂取して今まで生きてきてて、それなのにその数あるエピソードを越えるインパクトがある話がこのエッセイにひとつあった。それは足の皮エイヒレ事件…(読めばわかる)(別に事件では無い)
んん…いやでも子供の頃鼻くそ食べてるクラスメイトってそういえばいたよな、それの亜種かなと思ったけど、この彼氏、そっちの方も当たり前のように食べてた……なぜなのか…
最近ほんとに自分が生活に疲れてて、全く興味の持てないことでただ金を稼いでる毎日がしんどくなってきてるので、その人個人にとってだけ価値のあるこまごましたものや日常を丁寧に並べてる様な文章を読んで、その価値観に触れることができて、少し心が冷静になれた気がした。
