東京都美術館でやってる
伊庭靖子展 まなざしのあわい
2019年7月20日(土)~10月9日(水)
に行ってきました。
一部撮影可。
このシリーズ以外も、
クッションをアップで描いたもの、(←これが特に好きで結構前に観たのをずっと覚えてて今回の展覧会にも気付いた)
白磁に青の染付の陶器のきらめきと映りこみを描いたもの、
近くで見ると粒子の荒い風景の版画、
深度をモノクロで表すデプスマップの映像、
立体視で見ると空間が浮き出すはずの粒子の映像、
などがあった。
最後の立体視のやつは自分は上手く見えなかった…立体視得意なつもりだったので結構長い間チャレンジしてみたけど残念!
でも全ての作品に共通してるのは「焦点」なんだなとその映像のコンセプトで改めて理解できた気がする。「まなざしのあわい(=間)」ってそういうことか!と勝手に思った。
硬質な陶器のシリーズでも、本来絵には必要のない筈のピンぼけが正確に描かれてる。
あと遠くから見た時、とてもリアルに感じられる絵なので近くで見たらすごい描きこみなんだろう…と予想して絵に近づいてみると「あれっ」ってなるくらい思っていた描きこみは無くて、さっぱりとした絵の具の流れに全体像を見失うだけだったりして、そういう体験がおもしろかった。
きれいな絵なんだけど、きれいだけでは終わらない、焦点を操作されてる様な不思議で奇妙な感覚をおぼえる絵たちでした。